家庭教育コラム No.12

No.12 あのね、けいこ先生! vol.4「子どもの急な体調不良のときって…」

お悩み相談の内容

共働きのため、子どもの急な体調不良などがあれば、その日は仕事に携わることをどちらかが諦めることになってしまうので、悩んでしまいます。

けいこ先生より

子どもの体調急変により急遽予定が変更になるということ、本当によくありますね。子どもが幼い頃、いくつかの家族で集まって遊ぶ時に、「子どもの体調急変は当たり前、ドタキャン問題なし!」が合言葉だったことを思い出しました。

さて、「その日の仕事をあきらめることに悩む」とのことですが、具体的にどのような点に悩んでおられるのでしょうか。「職場に言いづらくて悩む」「キャリアに響きそうで悩む」「父母の負担の不公平感に悩む」などなど、色々ありそうですね。まず、お伝えできることは「そういうものと割り切る!」ということでしょうか。…それができないから悩んでるのに!というお怒りの声が聞こえてくるようです(スミマセン!)。ですが、やはりここは「自分にとって、本当に本当に本当に大切なものは何なのか」を、ゆっくりじっくり考えてみてもよいのかも…と思います。
そして、「悩みの正体を家族で話し合う」もしかしたら、解決策が見つかるかも。「休んだ方がいいよっていうメッセージと受け止める」お子さんから保護者の皆さんへのメッセージです。「生活を見直すきっかけにする」家族全員で健康な心と体をつくろう!「職場に対して感謝の気持ちを持つ」欠勤に対して卑屈になる必要は全くありませんが、支え合っているという事実を忘れないでいたいと思います。「周囲の多様な社会資源を活用する」病児保育の登録はおすみですか?
全てのお子さまと保護者の皆さまが、毎日を幸せに過ごせますように、心から願っています。

けいこ先生

金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 滝口 圭子(たきぐち けいこ)氏
発達心理学を専門とし、子どもの発達を踏まえた保育、教育を研究。
自身も現在、小学生と中学生の3児の母として子育て奮闘中。