家庭教育コラム No.22

No.22 あのね、けいこ先生! vol.14「一人っ子なので、どうしても甘やかしてしまいます。」

次回は10月22日掲載予定

お悩み相談の内容

一人っ子だからか、小学校高学年になった今でも、どうしても甘やかしてしまいます。

けいこ先生より

相談者さんが、お子さんと向き合い、ともに過ごす時間を大切にしておられる様子が伝わって参ります。お子さんはとっても幸せですね!さて、「甘やかしてしまう」とのことですが、私がまずお伝えしたいのは、「甘やかしても、いいんじゃないかな?」です。私もまだまだ経験不足で、「甘やかしていいですよ!どんどん甘えてもらいましょう!」と言い切れないところが、自分でも歯がゆいです。どうぞお許しください。

「保護者に甘えることができる」って、子どもにとって、本当にかけがえのないことだと思います。私は3人きょうだいの長女で、誰かに甘えることを教わらずに育ちました。成人して自分の家族ができてから、実母に「もっと甘えたらいいのに」と言われたことがありましたが、甘え方がわからず大変戸惑ったと同時に、「今更そんな!だったら、子どもの頃にもっと甘えさせて欲しかった」とも思いました。甘えるって、難しい!甘えてもらうって、もっと難しい!

ただ、「これは必要ないかな」とご自身が思ったり、あるいはお子さんが「それは、いらないな」といったような素振りを見せたりするようなことがありましたら、関わりをちょっと控えてもいいのかもしれませんね。

全てのお子さまと保護者の皆さまが、毎日を幸せに過ごせますように、心から願っています。

8つのすすめから

今回のご相談は、金沢市教育委員会が提案する『家庭で子どもを育むための8つのすすめ』の「8 支えよう 子どもの夢と可能性」につながるご相談かと思います。どうぞお時間のありますときに、『8つのすすめ』もご覧くださいね。

家庭で子どもを育むための8つのすすめ(PDFファイル: )

けいこ先生

金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 滝口 圭子(たきぐち けいこ)氏
発達心理学を専門とし、子どもの発達を踏まえた保育、教育を研究。
自身も現在、小学生と中学生と高校生の3児の母として子育て奮闘中。