家庭教育コラム No.28 「どうしたら進んで読書するようになるのかな。」
あのね、けいこ先生! vol.20「どうしたら進んで読書するようになるのかな。」 〔8つのすすめ 1〕
お悩み相談の内容
子供は読書をあまりしません。主体的に読書をしてほしいのですが、どうしたらよいでしょうか。
(小学校高学年の保護者)
けいこ先生より
なるほど、なるほど。うんうん、そうですよね。読書って、(殺風景な)文字を読んで、情景や状況を自分で頭の中で構成していくというなかなか骨の折れる作業なんですね。
ですので、そういう作業が得意なお子さんもいれば、ちょっと苦手なお子さんがいても不思議ではないかもしれないですね。
以下、お子さんと一緒に何ができるかなぁと考えてみました。私自身がやってみたことも、やろうとしたけどできなかったことも含めて列記しますね。
(1)一緒に書店に行って、お子さんが読みたい本を買う。あるいは、一緒に図書館に行って、お子さんが読みたい本を借りる。お子さんが好きなことに関係する本を、一緒に探してみてもいいかもしれないですね。あるいは、本を購入したり借りたりしなくても、定期的に書店や図書館に行って、本に触れる機会をつくってみます?
(2)お子さんと保護者で同じ本を読んで、感想を言い合ったり、一言感想ノートをつけたりする。あるいは、お子さんのお薦めの本を保護者が読んでみる。お子さんの教科書に採用されている物語や説明文でもいいかも。また、保護者のお薦めの本をお子さんが読んでみる。ちょっと面倒ですかね…。
(3)少し長い本(児童文学でも小説でも)を、毎晩少しずつ保護者が読み聞かせる。5分でいいと思います。もうそういうことは避けたがるお年頃かな…。そんな風に一緒に過ごせる最後の時間かもしれないですね。
(4)いっそのこと、漫画もOKにしちゃいますか!?
すべてのお子さまと保護者の皆さまが、毎日を幸せに過ごせますように、心から願っています。
家庭で子どもを育むための8つのすすめから
今回のご相談は、金沢市教育委員会の家庭教育に関する指針『家庭で子どもを育むための8つのすすめ』の「1 持ち続けよう 子どもとともに 学ぶ姿勢」に関連するご相談かと思います。どうぞお時間のありますときに、『8つのすすめ』もご覧ください。
金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 滝口 圭子(たきぐち けいこ)氏
発達心理学を専門とし、保育、教育の実践と研究に広く携わる。
自身の子供は思春期爆走中。