家庭教育コラム No.29 「やっちゃダメって言ってるのに…」
あのね、けいこ先生! vol.21「やっちゃダメって言ってるのに…」 〔8つのすすめ 2〕
お悩み相談の内容
好奇心が強く、大人がしてほしくないことや、してはいけないということをします。どんなしつけをしていけばいいのか悩んでいます。
(保育園児の保護者)
けいこ先生より
そうですか!保護者さんは、気が休まらない日々をお過ごしかなと思います。子どもたちの側にいていただき、ありがとうございます。
幼児は(小学生もですかね)自分の欲求を自分で抑制することが、まだちょっと難しい時期ですね。頭では「いけない」とわかっていても、つい体が動いちゃうということもありますね。実は、「絶対にしてはいけないこと」って、案外少ないように思うんです。できれば「そういう時期だよね」と、緩やかに受け止めていただけると嬉しいです。
例えば、
・触って欲しくない物は見えない場所に置く
・じっとすることが求められる場所には(なるべく)行かない
・他の子どもといざこざになりそうな時は、大人がさっと入って一緒に遊ぶ
など、可能でしたら、子どもではなく環境の方を調整してみてくださいね。環境の調整は、大人にしかできないことかもしれませんね。
その一方で、「絶対にしてはいけないこと」については、静かな声で理由を伝えたり、あるいは感情を露わにしてでもその行為を止めたりといったことがあるかもしれません。「絶対にしてはいけないこと」の中身ですが、例えば「自分を傷つけること」や「他者を傷つけること」が挙げられるでしょうか。皆さんの「絶対にしてはいけないこと」を、ぜひご家族で話し合ってみてくださいね。
私自身、幼い頃の子どもたちを怒ったり叱ったり怒鳴ったりと、毎日格闘してきました。正直にお伝えすると、後悔で胸が締めつけられます。もっと楽しめばよかった、あんなに怒るんじゃなかったと思わない日はないです(とわかっていながら、今日も思春期の子どもを怒ってしまいそう…汗)。もし、「このままで大丈夫だろうか、ルールを守る大人になれるんだろうか」と悩んでおられるとしたら、「きっと大丈夫、何とかなります!」とお伝えしたいです。そのためにも、どうぞ一人で抱え込まないで、ぜひ周囲の皆さんにも相談してみてくださいね。
すべてのお子さまと保護者の皆さまが、毎日を幸せに過ごせますように、心から願っています。
家庭で子どもを育むための8つのすすめから
今回のご相談は、金沢市教育委員会の家庭教育に関する指針『家庭で子どもを育むための8つのすすめ』の「2 きちんと守ろう社会のルール 大人が手本」に関連するご相談かと思います。どうぞお時間のありますときに、『8つのすすめ』もご覧ください。
金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 滝口 圭子(たきぐち けいこ)氏
発達心理学を専門とし、保育、教育の実践と研究に広く携わる。
自身の子供は思春期爆走中。