家庭教育コラム No.25

No.25 あのね、けいこ先生! vol.17「好き嫌いなく、何でも食べてほしいのに・・・」

お悩み相談の内容

食事の好き嫌いが多くて困っています。
将来の健康のためにも、好き嫌いなく何でも食べられるようになるにはどうしたらよいでしょうか?

けいこ先生より

食事の好き嫌いは、保護者の皆さんから頻繁にお受けする相談の一つです。
「家庭での保護者のしつけで何とかなる」という誤解もあるように思いますし、家庭で何とかしなければ!と思ってしまいますよね。

最も大切なことは、「好き嫌いは、ないに越したことはないけれど、致命的な問題じゃない!」と、大人が大らかに構えることかなと思います。とはいえ、私自身もなかなかそうは思えないところもありますが(汗)。
食べ物の見た目、匂い、味、舌触り等から、どうしても「牛乳」しか口にすることができず、小学校中学年頃まで「牛乳だけで」成長したというお子さんもいらっしゃいました。本当に、子どもによって、様々なんですね。
好き嫌いをなくすために少し厳しく関わったところ、「食べること」そのものが嫌になるといったことは、何とか避けたいところです。

さて、間食や運動不足等によりおなかが空いていないと、箸が進まないかもしれません。「おなかすいた!今日のごはんは?」と思わず口にしてしまうような工夫、何かできそうでしょうか。
また、苦手なものは、最初から少しだけ器によそうことにして、一口でも食べることができたら認める声がけをするというのは、いかがでしょう。時には、お子さんの大好物だけを食卓に並べて、最初から最後まで、家族で楽しく食事をする日があってもいいかもしれないですね!

全てのお子さまと保護者の皆さまが、毎日を幸せに過ごせますように、心から願っています。

家庭で子どもを育むための8つのすすめから

今回のご相談は、金沢市教育委員会が提案する『家庭で子どもを育むための8つのすすめ』の「7 育もう 子どもの健康 “早寝 早起き 朝ごはん”」につながるご相談かと思います。どうぞお時間のありますときに、『8つのすすめ』もご覧くださいね。

家庭で子どもを育むための8つのすすめ(PDFファイル: )

けいこ先生

金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 滝口 圭子(たきぐち けいこ)氏
発達心理学を専門とし、子どもの発達を踏まえた保育、教育を研究。
自身も現在、小学生と中学生と高校生の3児の母として子育て奮闘中。