家庭教育コラム No.3

No.3 子どもの意欲を伸ばすコツ

子どもが、様々な課題(学習・読書・お手伝いなど)に自ら取り組もうとする意欲は、どのような体験を経て育まれるのかを考えたことはありますか。
このような意欲は、『自立の第一歩』を踏み出す幼児期から少しずつ育まれるのです。活動範囲が広がり、活動種類が増え、言語を獲得すると、子どもは様々なことに興味を抱き、積極的に行動しようとする気持ちが芽生えます。自分の意志や力で少しでも上手くやれると喜びを感じ、そして、なによりも、それを親に認められ褒めてもらえることで、もっとやってみようとする意欲が一段と高まるのです。「自分のやり方」にも自信が持てるのです。気をつけていただきたいのは、子どもが意欲的に行動して、その結果、失敗した時の親の対応です。叱責は最低限にして、次の挑戦を促しましょう。執拗な叱責は、子どもの心に自己に対する不安感を生じさせ、自ら取り組む意欲を低下させます。
学童期は、心身ともに著しい成長をする時期です。子どもの意欲を伸ばす関わりを実践してみませんか。我が子の新しい可能性に気づくかもしれませんよ。

寺井 弘実

臨床心理士