家庭教育コラム No.32 「パソコンやゲームばかりやっていて心配です」
あのね、けいこ先生! vol.24「外で遊ぶことがなく、パソコンやゲームばかりやっていて心配です」 〔8つのすすめ 7〕
お悩み相談の内容
低学年の子供ですが外で遊ぶことがなく、パソコンやゲームばかりやっていて心配です。
(小学校低学年の保護者)
けいこ先生より
昭和や平成の頃と比べると,今は外で遊ぶ場所も,一緒に遊ぶ友だちも見つけることが難しくなっているので,とっても悩ましいですよね。子どもたちの遊びや育ちに必要な「3つの間」(「さんま」と呼ばれることも)として,「時間」「空間」「仲間」があると言われますが,「時間」をみると,小学校1年生から授業が5限まであり(14時30分頃下校),2年生になると6限の日も登場しますので(15時30分頃下校),学校や宿題のことなんか考えずに遊びに浸れる時間,あまりないのかもしれないな。学校で疲れ切っている場合は,自宅でゆっくり休みたい場合もあるかも…。「空間」は,「ボールの使用禁止」の公園も多いですし,放課後に小学校の運動場で自由に遊ぶという感じでもないですよね(野球の練習をしている日もありますし)。不審者の問題などもあり,どこでも好きな場所を探し当てて遊んでおいで!というよりは,あんまり遠くに行かないようにと制限をかけてしまいますね。「仲間」は,学童保育や習い事に行く児童も多くなり,近所では見つけにくくなっているかも。ということで,私たちは今,そういう環境のなかで生きているので,あんまり悩まなくてもよいように思います!
保護者さんは何が一番心配なのかな?と思うのですが,「体力」であれば,お風呂上がりに柔軟体操をするとか,休日に一緒に近所を散歩するとか,家族で一緒にできることを探していただけるといいのかな。「友達関係」であれば,小学校で深刻な問題が生じていないようでしたら,あんまり心配しなくてもよいのかも?性格とか趣味とか考え方とか「なんとなく気が合う」友達ができるのは,これからなのかもしれませんね。もしも可能でしたら,パソコンやゲームについて,お子さんと一緒に取り組んでみたり,会話をしたりしてみてくださいね。
すべての子どもたちが安心して戸外で遊ぶことができる環境づくり。今からでもできることを,一緒に探していけたらと思います。近所の子どもを知る,子どもとすれ違う時に「おはよう」「こんにちは」「おかえり」など声をかける。一人でも多くの大人がそうしてくださったら,その地域特有の「みんな安心バリア」ができるかも。私もできることから始めますね!
すべてのお子さまと保護者の皆さまが,毎日を幸せに過ごせますように,心から願っています。
家庭で子どもを育むための8つのすすめから
今回のご相談は、金沢市教育委員会の家庭教育に関する指針『家庭で子どもを育むための8つのすすめ』の「7 育もう 子どもの健康 早寝 早起き 朝ごはん」に関連するご相談かと思います。どうぞお時間のありますときに、『8つのすすめ』もご覧ください。
金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 滝口 圭子(たきぐち けいこ)氏
発達心理学を専門とし、保育、教育の実践と研究に広く携わる。
自身の子供は思春期爆走中。