企画展「能面の継承―時代を繋ぐ写し面―」

概要

 観阿弥・世阿弥親子が能楽を大成させた室町時代以降、能面は舞台演出の中心として魅力的に見えるよう数多の面打ち師によって創意工夫がなされました。江戸時代に円熟期を迎えた能楽は、庇護する大名の意向もあり、芸の型を学び「写す」ことが中心となります。能面も特に優れたものを「本面」とし、造形、彩色、傷跡、雰囲気その全てを写しとれるよう制作することが面打ち師の本分となり、その精神性は現代まで継承されています。
 今期は宝生会所蔵の優れた能面を軸として、「加賀 宝生」の地に残る加賀藩前田家ゆかりの写し面、現代 能面作家後藤祐自の写し面を揃えて展示いたします。また伝説の面打ち師、赤鶴が制作した浮木般若の特徴を伝える希少な写し面を三面一堂に展示いたします。 時代を超えて守り継がれる能面を通して、作家個々の感性と様式美の両面を感じていただく機会となりましたら幸いです。

開催期間

2024年11月7日(木)~12月1日(日)
10:00~18:00(最終入館17:30)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)

会場

金沢能楽美術館
(金沢市広坂1-2-25)

申し込み

不要

応募資格

なし

参加費

観覧料 大人 310円
    65歳以上 210円
    団体(20名以上) 260円
    高校生以下 無料

主催

金沢能楽美術館

問い合わせ先

金沢能楽美術館(金沢市広坂1-2-25)
電話:076-220-2790